2019.10.18 Friday

第3回 「1人じゃ何もできない」

Yosh a.k.a Yoshihiro

1993年9月3日生まれ。日本大学ダブルダッチサークル「D.S.P.」出身。ダブルダッチチーム「YUTTY KINGDOM.」のメンバーとしてDOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2017のパフォーマンス部門で世界一となり、またWORLD JUMP ROPE 2019では「GILDE」として世界一となる。現在(2019年9月現在)は株式会社JTBコミュニケーションデザインに勤務し、プレイヤーとしてもいち会社員としてもシーンの発展に貢献している。

この企画では、ダブルダッチャーがどんなお仕事をされているのかをインタビューしています。ダブルダッチでの経験ってお仕事にはどんなふうに活かせるのか、そんなことを考えるコーナー。
今回も(株)JTBコミュニケーションデザインに勤務するYoshihiroさんにインタビュー。今回はダブルダッチの経験が教えてくれたことについて、教えてくれました。
→ 連載第2回はこちら

苦しんで考えるよりも、楽しく考えた方がいいなあって

イケポン
仕事の中で大切にしていること、こだわりを教えてもらえますか?

ヨシヒロ
こだわりですか…こだわり…こだわり…。
やっている仕事の中で楽しみを見つけています。「この仕事大変だなあ」と思うよりも「この仕事で楽しいことできんじゃねえかなー」と、そういう風には常に考えてます。

イケポン
体力的にはハード?

ヨシヒロ
時期やタイミングにもよるんですけど。今の「万華響」の場合、公演が始まる前の準備は大変ですね。

イケポン
なるほど。そういう中でも、楽しみ方を探しながら仕事をしているということだね。

ヨシヒロ
そうですね。

イケポン
確かにだいたいどんな仕事でも嫌な事やしんどいことは絶対出てくるから、それに流されないように気持ちを持っておくことは大事だよね。

ヨシヒロ
流されないようにしてますね。お客様に提案書を作ってる時も、考えてる時が一番しんどいですよね。でも苦しんで考えるよりも、楽しく考えた方がいいなあって思ってます。
…こんな感じかなあ。これはこだわりなんですかねえ…(笑)。基本仕事は大変ではあるんですけど、嫌いではないって感じですね。

イケポン
うんうん(笑)。

「苦しんで考えるよりも、楽しく考えた方がいいなあって思ってます」

ヨシヒロ
あとはお客さんと仲良くなる。結構それ大事だと思ってて。

イケポン
確かに、さっきも立ち話で始まったものがそのまま実現したっていう話だったもんね。

ヨシヒロ
クルーズの件もそうだったんですけど、立ち話で帰り際に話をしてそのままの流れで「じゃあ見積もり出して」って感じだったので。

イケポン
おー!なるほどなるほど!

ヨシヒロ
お客さんと仲良くなるっていうのはこだわりっていうか、心がけてますね。仲良くなるっていうよりかは、いい関係になるっていう感じでしょうかね。

イケポン
“ちなみにレベルの話”を、きちんとできる関係だね。

ヨシヒロ
そうですね。

ダブルダッチが教えてくれたこと

イケポン
ダブルダッチを通して学んだことはなんですか?ダブルダッチをするまでは気づけなかったけど、ダブルダッチしてから「これ大事だな」って気付けたことがあれば教えてください。

ヨシヒロ
“1人じゃ何にもできないな”っていうことですね。
大学に入った当時、自分のようにダブルダッチ経験者は周りに少なかったので、わりかし自分が引っ張っていく立場だったんですけど、”俺が俺が”って感じで独走してて気付いた時には周りがついてこなくなってました。
大学1年生のデライトが終わって、5人だったメンバーが3人になって。それから紆余曲折を経て6人チームになったんですけど、当時は本当にチームのことが嫌いでしたし、個人でイベントに出ることも多くなりました。それこそ丁度その時期にKEITA(現REGSTYLE)とかと仲良くなって、一緒にNIGHT(DOUBLE DUTCH NIGHT)に出ようとかって。

イケポン
あー分かるなー(笑)。

その当時(2014年)のDOUBLE DUTCH NIGHTにて/本人提供

ヨシヒロ
そんなこんなでチームのことはほったらかしてた結果、3年のデライト前のコンテストで相当ボロって、「あとチャンス1回しかないじゃん」って。そこで初めて1回ちゃんと反省会をして、思ってること全部言える場を設けたら、見事に集中砲火を受けました(笑)。

イケポン
相当尖ってたんだね(笑)。

ヨシヒロ
「1人で突っ走んないで』とか『私たちの意見聞いてよ」とかいろんなことを言われ、「あー、一人でやり過ぎてたんだなあ」って気づきました。反省してみんなの意見を聞きながら、引っ張るんじゃなくて持ち上げるようなことをやってこうって。そしたらデライトに結果が出たんで、そこはすごい学んだことかなって思います。だから毎回一緒に出てくれる人には感謝してます。

「あー、一人でやり過ぎてたんだなあ、って気づきました」

イケポン
それまではしてなかったんだ(笑)?

ヨシヒロ
うーんと…そうかなぁ…(笑)。

イケポン
でも昔、自分もそういうところあったなあ。「曲編してきてやってるのに、少々の遅刻のことでうるさく言うなや」とか思ってたし(笑)。

ヨシヒロ
確かに(笑)。僕たちも、自分だけじゃなくいろんな人が遅刻するんで、時間を守るために1秒でも遅刻したらその日アンプを持ち帰ろうっていうルールを決めてましたね(笑)。

イケポン
おー!ちょうどいいくらいの罰やね(笑)。

ヨシヒロ
それをふとこの間のワージャン(World Jump Rope。ヨシヒロさんは「GILDE」として2019年7月に出場)でも思い出して、1秒でも遅刻したら全員にプロテインを奢る、というルールにしてました。

WJR2019に出場した「GILDE」/本人提供

イケポン
ははは(笑)。それはそれでプラスになるね(笑)。

ヨシヒロ
まあでもこれだけじゃ面白くないだろうってことで、30分以上遅刻したらその日の全員の昼飯を奢るっていうルールも追加して。そうしたらみんな遅刻しなくなりましたね(笑)
その場にいることが大事だったらしく、気づいたらある日全員二日酔いで、練習場所に寝転がってました(笑)。なので時間守るのも大事ですね。

イケポン
確かにね(笑)。そのダッチの経験が今の仕事にも活きてますか?

ヨシヒロ
完全に活きてますね。一人じゃなんもできないってことがわかったんで、企画書作るときとかも基本的に人を頼りにします。「僕こういうことしたいんですけど何かいいアイデアあります?」という感じで。

イケポン
なるほど。仕事の内容的にも、まさに一人じゃできないお仕事でもありそうだもんね。

学生ダッチャーに伝えたいこと

イケポン
就職を控えている学生のダッチャーに伝えておきたいことってある?

ヨシヒロ
土日休みは大事ですよね。

イケポン
ダッチを続ける上でね。

ヨシヒロ
ダッチやりたいんだったらそういうとこは大事ですよね。結局お金とかで見ちゃう人もいると思うんですけど、どんな時間の使い方ができるかってところも大事だと思うので、例えば給料は低いけど好きなことをできるゆとりが持てるような仕事だったりとか。

イケポン
なるほど。

ヨシヒロ
そういうところを見なかった人がどんどん辞めていっちゃったのも見ているので、最初からきちんと調べて、本当に自分がやりたいと思ってることはなんなのかを考えることも大事だと思います。

「どんな時間の使い方ができるか、本当に自分がやりたいと思ってることはなんなのか」

ヨシヒロ
自分もただ「旅行系の仕事やりたい」で就職していたら、今頃辞めてたと思うんで。本当に自分がやりたいことが何なのかってことを突き詰めて就活をするのが、一番いいんじゃないかなあって思いますね。

イケポン
確かにね。自分に対する分析が甘いまま会社に入っちゃうと、ちょっと危険かもっていうことかな?

ヨシヒロ
そうですね。だから自己分析や他己分析をよくしましたし。

イケポン
他己分析というと、先輩に聞いていったのかな?

ヨシヒロ
そうっすね。ちょうど「genger」っていうチームで、社会人と組むタイミングがあったので「就活の時みんなどうしてました?」って聞いてましたね。

(第4回につづく)