2018.12.18 Tuesday

第2回 良いものを作り出すのは、本気かどうか

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RYO

1990年4月8日生まれ。立命館大学BKCキャンパス「Fusion of Ganbit」出身。現役時代は独自の世界観を表現した「HUMPTY DUMPTY」に所属し、DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN 2011に出場。卒業後は、クリエイティブ業界を目指して専門学校へ。その後株式会社amanaに就職。現在は、プロデューサー兼プランニングディレクターとして、様々なクリエイティブコンテンツを手がける。

1件ウン千万ってするんです。それが良いのか悪いのか。

一日の流れは日によって違うの?

違いますね。

定休日はあるの?

土日休みです。土日に資料作っていることもありますし、逆に平日に自宅作業しますってことも多いです。

駅のサイネージとかもやっているって話していたよね?

そうですね、サイネージ系は多いですね。

いま動画の需要はありますか?

ありますね。

伸びていますか?

低コストで数をたくさん作れる会社は伸びているような気がするんですけど、うちの会社は超ハイクオリティなのものを作ってしまうんです。

超ハイクオリティ。

1件ウン千万ってするんです。それが良いのか悪いのか。

“1件ウン千万ってするんです。それが良いのか悪いのか。”

1件ウン千万。できない会社の方が多いだろうし、お客さんの層が違ってきそうだね。

そうですね。例えば会社の紹介動画だとこんな感じです。


お〜すごいね。CMを作ったりもしているの?

やっていますよ。でもやっぱり、広告・プロモーション系が多いですね。カメラマンも社内にいて、CGディレクターもいっぱいいますし、ムービー ディレクターもいますし。あと、ドローン専門のチームとか、360度の3Dスキャン専門のチームがいたり、VRもいますし。割と新しいものをガンガン使って、新しいビジュアルコンテンツを作っていくことをしている会社です。

なるほどー。

僕は「FIG」っていって。「FOG」から「FIG」に来た、みたいな(笑)。

あと雑誌もやっています。

色々やっているんだなあ。

“あと雑誌もやっています。”

「料理通信」っていうんですけど。あと「IMA」っていって、アートコンテンツの授業を立ち上げているもので今力を入れてやってます。「MilK」っていうキッズファッションブランドなんかも。まあ会社はこんな感じです。

りょうの今の個人的な仕事はどんな感じなの?

僕は「FIG」っていって。「FOG」から「FIG」に来た、みたいな(笑)。

あはは(笑)。

amanaのデジタル系のコンテンツチームに入っているんですけど、その中のプロデュースプランニングをやっています。例えばデジタルサイネージは多いですね。商業施設の中のショールームのサイネージだったり。あとはイベントコンテンツとか。これは、2年前の夏に六本木で行われたイベントです。子供に自動運転を知ってもらうのがテーマだったんですけど、こういうタッチパネルでモニターを使って、自動で車が流れてきて、止まったり曲がったり、これだとゾウって判別したり。


おおー。チームラボでもこういうのやってたね。

そうですね。遊びながら学べて、企業のプロモーションにもなる、みたいな。めっちゃ大変なんですけど。

めっちゃ大変なんだ。

イラスト書く人とか、動かす人とか、プログラムに組み込む人とか、分解していくとたくさん人が要るんですよね。

そっか。イラストもあって、システムも作らなきゃいけないもんね。

おもちゃも要るんですよね。それを機械で読み取れるようにしたり。やると面白いんですけど大変ですね。これは横浜で高速道路が開通した時に開通式を演出してほしいっていう依頼だったんですけど。


これはトンネルにマッピングしているの?

そうです。これは立体的な音響を入れて、音があっちから聞こえたりこっちから聞こえたりってあったりとか。これは、映像があって、音があって、って結構面白かったですね。

そうだね。トンネルのマッピングって初めて聞いたかもしれない。

まあ、無いですよね。このシチュエーションが無いです(笑)。こういうのも、わかっちゃいるけど面白いなって感じですね。

面白いなあ。

これも面白いですよ。人と協働できるロボットアームがあるんですけど。その展示会で使うコンテンツを作ってくれって言われて。このロボットアームがカメラを持っているんですけど、来た人に最適なバスソルトをプレゼントするっていう。


顔を見て?その表情を見てってこと?

そうですそうです。

へえ~。

カメラで顔撮って、感情認識からハピネス何%っていう数値で感情を表して。

ほお~。

疲れている人だったらこの香りってプレゼントするっていう。

面白いね。今っぽいっていうか

今っぽいです。ロボットを使ってのIoTっていうか。まあ規模は小さめなんですけど楽しいですね。

これからな感じがするね。

そうですね。

お客さんの課題を、限られた予算の中でクリエーションによって解決しなきゃいけない

こういう、一人じゃできないことをするの楽しいよね。形になるところを見ると。

そうですね。こういう仕事できたらいいなあってことが、意外とできちゃいました。本当に専門学校で思い描いていたような仕事ができてしまったんですけど、基本的にはお客さん、クライアントありきなのでお金がハマるかどうかも大事なんですよね。自分たちがこういうものを作りたいな、のままでは仕事としてはできなくて。お客さんの課題を、限られた予算の中でクリエーションによって解決しなきゃいけないから。
でも、いいものができるかどうかはお金って実は関係なくて、結局は本気か取り組むかどうかが大事だと思うんです。デライト(Double Dutch Delight)に向けてみんなでいいもの作ろうっていうような。依頼されているからじゃなくて、本気でやったろうっていう。

うんうん。そうだよね。

仕事だとやっぱりクライアントがいくら出してくれるか、じゃあこれくらい稼働できます、これくらいのクオリティでやりますねってプロデュースするんですけど、なんか違うんですよ。

なるほどなー。

なんかね、なんか違うんですよ。

まあ「仕事」だもんなあ。

そう、「仕事」なんですよね。

アツくしちゃうとなんかね。行っちゃうからね、行くとこまで行っちゃうからね。それはそれであんまりよろしくは無いよね。

まあ、全部フルスイングすると確かにしんどいんです。でもそれ以上になんか違うなって。本当はみんな面白いものが単純に好きで、面白くてここ にいるはずなのに、なんか違う気がするなって。

なるほど。

そう思っているときに、作ったのがこれなんです。これは僕の中でターニングポイントだったんですけど。

(第3回に続く:2018年8月19日公開)