2018.10.16 Tuesday

第4回 東京オリンピックでパフォーマンスしたいのは夢でもあるし責任でもある

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黒野

1990年5月24日生まれ。筑波大学2年時に初めてなわとび競技に出会い、これまでNBAハーフタイムショー出演や、2014年にはWorld Jump Rope選手権で個人総合優勝を果たす。また2016年のリオデジャネイロオリンピックでは日本人で初めてバスケットボールやハンドボールのハーフタイムショーに出演した。現在は株式会社ワコールにて人体の研究をおこないながら、縄跳びの普及活動をおこなっている。CX-Wサポートアスリート。

社会人になって、練習の効率をあげるようになったとのことだったんですけど、具体的にどんなことを変えていかれたんでしょうか。

練習メニューをちゃんと決めましたね。朝9時から夜21時まで練習時間がたっぷりあったときは、どうしてもダラダラしちゃうことがあって。

練習時間が長すぎても集中力がもたないですもんね。

そう。今は練習が毎日仕事終わりの2時間なんで、ちゃんとアップをして、やると決めたメニューをする。それと年間計画もちゃんと決めました。試合が6月にあるので、それだったら4月の何日までには演技ができてないといけないなと逆算して。それまでは体を作る時期に設定して、技をやるっていうよりかは、二重跳び300回を何セットやるとか。メニューを1年間通して決めましたね。シンプルにそれだけ。だけど、疲れは朝から夜までやった時と変わらないくらい。結構今日もヘトヘトです。

“今は練習が毎日仕事終わりの2時間なんで、ちゃんとアップをして、やると決めたメニューをしています。”

汗だくだくでしたもんね。確かに僕も大学生の時って、今日の練習でここまでやりきろうって考えること、相当追い込まれてるときくらいしかなかったんです。社会人になってからは、練習回数が限られているので、この日までにここまでできていないとダメだなと自然に考えるようになりました。練習前の下準備もするようになりましたし。

シンプルだけどほんとにそうだと思う。新しい技をやる時って、動画から引っ張ってきたりするじゃないですか。でもその動画は事前に見れるので、2時間の練習できる事をまず考えて、その他は別の時間に考えるようにしています。

2時間ですと、その間に何やろうって考えている暇は正直ないですもんね。

そうそう。でも単縄なんで、2時間だけでも結構な練習量にできることがわかった。ほんとはもう1時間くらいほしいですけどね。そのへんは土日にカバーするようにしてます。

学生の時より、会社に入ってからの方が環境がよくなった部分もありますか?

うーん。やっぱり筑波の環境はめちゃめちゃよかったんですよ。本当に。平日は17時~22時まで、休日は朝9時~夜21時まで体育館が使えたんで、練習はし放題でした。チームメンバ−もすごい強いので刺激にもなりましたし。でも会社に入ってこれだけ練習もできて試合にも出場できているこの環境にはすごく満足しています。リオオリンピックに行ったときも2ヶ月くらい会社休ませていただけました。もちろん何回も企画書も書いて面談しましたけど。

“会社に入ってこれだけ練習もできて試合にも出場できているこの環境にはすごく満足しています。”

いい会社ですね。僕は企画書を出して、っていう動きを今までしたことがないし、そこを期待したことがなかったです。「やったら動かせるかも」という風に思ったことがなかったです。

是非やった方がいいですよ。

例えば、企画書を持って行くとしたら、書く内容としてはどんなことを?

うちはCW-Xってブランドが1個あるので、それの認知とか。例えばメディアが来たら一番わかりやすいですね。テレビに出るので、一般の人がそれを見て買ってくれるかもしれないって。講演とかでも、そこにいる人たちが買ってくれるかもしれないし。

うわーすごく後悔が・・・。僕も書いてみたらよかったな。

まだまだいけますよ!絶対いろんな事自分から動いていったほうがいいですよ!

おっしゃる通りで、自分も何か頑張らないとって思います。最後に、今後の活動についてお話をお伺いできたら。

やっぱり2020年東京オリンピックでパフォーマンスがしたい、というのが今の夢です。元々、2012年ロンドンオリンピックで、アメリカ人とブラジル人のVivienがパフォーマンスをしたんだよね。バスケのハーフタイムショーで。で、それをVivienがリオに持って行ってくれた。今回はご縁があって一緒にリオでパフォーマンスをさせてもらったんだけど、今2012年から2016年へとパフォーマンスの場が繋がってるから、次は東京オリンピックにも繋がなきゃなって思いがあります。自分の夢でもあるし、なわとび界にとって責任でもあるなって思ってます。そして2024年はパリでの開催が決まったから、そこにも繋げてあげたいなと思ってます。

すごく熱い夢ですね!ふと今思ったんですけど、黒野さんは「これやりたい」って思ってできなかったことってありますか?実現しなかったこと。やりたいと思ったことにはできるまで全力でトライしている印象で、実現しなかったということがあまりなさそうな気がしてしまって。

“東京オリンピックは自分の夢でもあるし、なわとび界にとって責任でもあるなって思ってます。”

うーん、なんだろ。。きっといっぱいあるんだろうけど、あんまり「できなかったー」とか「挫折したー」とか思わないんですよね。気づいてないだけかも。基本的にはやろうと思ったことに関しては、できるだけの努力をしようとしてます。

やろうと思って、やらなかったことは無いんだろうな、と。

うん、基本的にはやりたいことはやってる。実は、筑波に入ったときあまりにも周りのスポーツのレベルが高くて1回どん底まで落ちてしまったんですよ。だから、何か「自分はこれだ!」って言えるものが欲しいし、プライドが持てるような人にはなりたいな、って思ってて。これが今でもモチベーションになってます。自分の人生には後悔のないように生きたいですしね!

黒野さん、絶対に素敵な彼女ができるタイプの人ですよね。

えーまじで!でもほんと出会いもなくて。まあ練習ばっかしてるからか。理想は自転車ですれ違いざまにぶつかっちゃって「大丈夫ですか?」とか言いたい(笑)。

是非頑張ってくださいよ(笑)。

超正統派黒野をよろしくお願いします(笑)。

(おわり)

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