2018.5.27 Sunday

第2回 将来はスポーツのことをやりたい

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黒野

1990年5月24日生まれ。筑波大学2年時に初めてなわとび競技に出会い、これまでNBAハーフタイムショー出演や、2014年にはWorld Jump Rope選手権で個人総合優勝を果たす。また2016年のリオデジャネイロオリンピックでは日本人で初めてバスケットボールやハンドボールのハーフタイムショーに出演した。現在は株式会社ワコールにて人体の研究をおこないながら、縄跳びの普及活動をおこなっている。CX-Wサポートアスリート。

ワコールのホームページの中に「30年以上にわたって同一の女性の計測をし続けてきた人数が100人以上」と書いてあるのを見かけました。

そう!うちって4歳から70歳まで計測してるんですよ。

1歳ですか。

毎年毎年同じ時期に写真取らせてもらってるんですよ。
2次元で観察できる写真に加えて、今だと3次元の立体形状も撮っています。1964年に研究所ができたので、もう50年くらいになります。長い人だと50年以上にわたって計測を続けていることになります。

“1964年に研究所ができたので、もう50年くらいになります。長い人だと50年以上にわたって計測を続けていることになります。”

4歳だった人は50代に。

その時に20歳だった人は、今70歳になったデータもあるんです。

へー。

今そういった時系列のデータがある人が100人くらいはいます。あとは妊婦さんの産前から産後までの変化のデータもありますね。

どうやってそういった人を見つけてくるんですか?

えーっとね。こちらから募集をかけると来てくれるんです。もちろんこちらからも謝礼をお渡ししていますが。

バイトのような感じでしょうか。

そう、本当にそんな感じ。ちょっと課題もあって、4歳からデータを採っているけど、10代後半から20代前半ってあまり取れていなくて。特に10代は来てくれる人がやっぱり少ないんだよね。

そうですよね。

そのへんはみんな思春期だし。本当は4歳から来てくれる子達って、30年間ずっと計測したいなぁって思ってるんだけど。けど、どうしても12~13歳になってくると、やめとこうという人が多いんだよね。だからイケポンも子供できたらずっと連れてきてね(笑)。

検討してみます(笑)。ちなみに黒野さんと同じような、男性で研究のお仕事をされている方はどれくらいいらっしゃるんですか。

研究所には50人くらいいて、男は15人くらいかな。

やっぱり女性が大半なんですね。

実際に計測する時は女性がおこなうのでやっぱり女性が多くなりますかね。男性は計測したデータなどを扱ったりしてます。

それにしても、一貫してスポーツタイツのお話で面接を突破してこられたのに、配属は女性用の下着だったんですね。

まぁでも社員のほとんどが女性下着関係の配属ですからね。
ただ、その中でも研究所に配属してくださったのはすごくありがたかったです。研究って自分のペースでやらせてもらえるので比較的休みも取れるんじゃないかと思ってます。
逆にスポーツタイツの営業とかになっちゃうと、「世界大会で10日間休みます」なんて不可能だと思うし。研究所配属でほんとによかったと思ってます。

“研究って自分のペースでやらせてもらえるので比較的休みも取れるんじゃないかと思ってます。”

なわとびだけじゃなくってダブルダッチも今後もっと科学的に考えていかないといけない

会社も競技やっている事を汲みとってくれていたという事かな。

たぶんそれもあるかもしれないですね。しかも人体の研究って自分の競技にも活きてくるんですよ!こことここの筋肉って繋がってるんだとか。こういうとはなわとびにも使えます。

さっきの練習でも、身体をかがめて跳ぶかどうかでしんどさが違うっていうお話をされていましたもんね。かがむより体を起こした方が酸素は入ってきやすいと。

最近は自分の中でいろいろと理論ができあがりつつあります。
大学でも運動生理学っていう分野で勉強してたので。きっとなわとびだけじゃなくってダブルダッチも今後もっと科学的に考えていかないといけないのかなぁなんて、ふわっと思ったりもしてます。
そういえば、「なわとび」と「ダブルダッチ」っていう単語で思い出したんですが、今なわとび業界にいろんな動きがあって激アツな時期ですよ!

激アツですか?

そう!今世界ではWorld Jump Ropeっていう大会と、多分単縄人しか知らないFISACっていう大会があって、ついにその2つの団体が合併するんです!一緒にオリンピック目指しましょうっていう動きをしてるので、今後どうなっていくのかすごく楽しみでもあります!
日本では僕たちの所属しているJRSFを始め、ダブルダッチのJDDAやJJRPという団体などいろいろありますが、これもきっとオリンピックに向けて大きく変わっていくのではないかと思ってます。

“ダブルダッチのJDDAやJJRPという団体などいろいろありますが、これもきっとオリンピックに向けて大きく変わっていくのではないかと思ってます。”

大きく動く…。

そうなんですよ!そんな事を常に思いながら、、、だいぶ話がそれてしまいましたが普段は女性の下着を研究しています(笑)

でも、彼女はいないんですよね(笑)?

今いない…。

競技をやるならそれなりにちゃんと練習しないと結果も残せない

ははは(笑)。正直なところ、いまの勤務形態でできるのであれば、将来的にスポーツタイツを研究したいとかあります?

将来的にはもちろんスポーツタイツの研究をやっていきたいとは思っています。ただ、今の研究もすごく面白いなと思ってきたので、もう少し自分の理解が深まるまで続けていきたいですね。

男からすると夢のある仕事だなと思います。女性に対する理解もすごく深まりそうですし。

うんうん

それはあるかもね。合コンでもよくこの話で盛り上がります(笑)

ですよね!合コンもっとした方がいいんじゃないですか?練習ばっかりしてる場合じゃないですよ(笑)。

ほんとそうですよね。競技をやるならそれなりにちゃんと練習しないと結果も残せないから…。だからいろんなことを我慢してやってますよ。

大学1〜2年の時はフィギュアスケート部に所属

ほぼ毎日練習されてるんですもんね。ちなみに、なわとびを始めたのはどうしてですか?

大学の時にたまたま縄跳びのパフォーマンスを見たのがきっかけです。縄のまっちゃんってご存知?まっちゃんを始め、その生徒たちがパフォーマンスをしているのを見てすごいなって思って。
その後つくば市にある「まっちゃんの縄跳び教室」にアシスタントでいれてもらってから競技をするようになりました。

あ、そっか。お二人とも同じ筑波大学ですもんね。

そうなんです。でも実はまっちゃんは僕が始めた時にはすでにシルクドゥソレイユに行ってしまっていたので、ほとんどお会いできる機会はなかったんですけど。なので、縄跳び教室に来ていた小学生たちに交じって練習してました(笑)ちなみに、縄跳びは大学2年から始めて、大学1〜2年の時はフィギュアスケート部に所属してました(笑)。

””ちなみに、縄跳びは大学2年から始めて、大学1〜2年の時はフィギュアスケート部に所属してました(笑)。

えーー!

筑波大学アイススケート部フィギュア部門の第36代主将、黒野です。

えーーーー(笑)!

(第3回へ続く)